#冒険者たちのホテル に魅了された話。
2019年の終わり、こんな最高の形で締めくくることができるとは思ってもみなかった。
いや、厳密に言うと思ってはいたんだけど…いい意味で、何倍も幸せで、想像もしない気持ちをいくつも貰ってしまった。
2019年12月16日〜26日
舞台「冒険者たちのホテル〜ドラゴンクエストXに集いし仲間たち〜」が上演された。
私が一番に応援している、関西ジャニーズJr.の今江大地くんが初主演を務める作品。
「今」と「好き」を大切にする君は無敵だ。 - 見つめた君の照れ笑いが今は正解
こんな素敵な瞬間を経て、ついに観劇することができました。
「マジ黙ってろ!」
「どんだけ自分のこと過大評価してんだよ」
「"田"、いらなくね?」
冒頭、藤澤が青山田に乱暴に当たるシーン。
もう、この瞬間に、「今江くんが演じる舞台を観に来た」ことを忘れた。びっくりした。
「主演だ…本当に主演なんだ。」とか、「今江くんのお芝居上手いなぁ!」とかいう風に心動かされるのだとばかり思っていた。
それは全く的外れの予想で、驚くほどにその世界に引き込まれてしまった。これが今江くんの言う、舞台の上で"生きる"ということか、と後からハッとした。
友人・齋藤とのシーンは特にお気に入り。
好きなものが共通しているひとにだけわかる世界!みたいな最高に楽しい空気感。
「ドラゴンクエスト テン〜!/ 🖐」
特に、目を輝かせてゲームについて語る藤澤は、「好き」がある今江くんだからこそ表せたんだと思う。
仲間と協力して何千時間もかけてやるゲームが好きだからこそRMTはぜっったいに許せない!と熱弁するシーン。好きだからこそ、のこだわりが伝わってきた。
"怒涛の5分間"に巻き込まれてもなお、最後の最後に「俺が保証する!」と藤澤の肩を持つ齋藤、ひたすら人が良い。優しい…。リアルでも、趣味を通じても、仲間でいられる存在って貴重だなぁ。
それから、この舞台でとにかく大好きになってしまったのが、ゆうたまん!パンフレットも開封せず、前情報なしに見たゆうたまんのインパクトはものすごかった。(笑)
「うむ。」「…だな!」
『ゆうたまん…!好きだ……!』
めちゃくちゃ高まりながらそれ以降のシーンを観劇。
癖が強くてコメディに欠かせないキャラ!…と思いきや、ちらちら様子を伺う怪しい仕草に、完全にキーマンだ……えっどうなるの?と想像を膨らませながら展開を待つのが楽しかった!
そして、私の中で「わかる!」ボタン連打したのが藤澤の奥さん・絵里。
「今日の智くん、なんかおかしくない?!」
不安だし心配だけど、絵里ちゃんは絵里ちゃんで「好き」があって、ぺ様のことになると、
「無理無理無理無理!!!智くんの奥さんって言ったらいけるかなぁ〜〜?!(泣)」
と感情ジェットコースターなところが、オタクとしては共感ポイント!「好き」には抗えない…。
最後に、「でもなぁ〜〜、ぺ様もやってるしなぁ〜〜」とゲームに少し興味を持つところも好きだったな。「好き」が合わさるとお互い少し歩み寄れることってあるのかもなあと考えたり。
はぁ、絵里ちゃん可愛かったーー!
そして、みーこ。圧倒的にピンクとキラキラが似合う、突き抜けた可愛さを持ったキャラクター!可愛い。そこにいるだけでパッと明るく華やかな雰囲気になって。
だけど見た目の可愛さだけじゃなくて、お姉ちゃん想いなところがすごく好き。身近な人だからこそ、心の奥の奥を分かってあげていて、それをちゃんと言葉にできるの、かっこいいなぁ。
そしてそして!大好きあさつん!
私も少なからず、本当の自分を押し込めてしまうことがある。あさつんを見ていて、グサッと刺さるところがあった。『周りの人は、どう思うかな』が頭によぎってしまうともうダメで。
けどそれを乗り越えて、本当に大事なものを大切にできたあさつんはすごくかっこいい!
自信なさげにしてるけど、スライムキーホルダーを割と堂々と付けてるあさつんも好き(笑)
そして、なんだか応援したくなった末国さん!
「"何ゲームしてるんですか?"じゃなくて!
何、ゲームしてるんですか!」
いやほんとそうなんですよ(笑)正論(笑)
不憫だな…お疲れ様です…と思いながらずっと見守っていたけど、藤澤が本音を吐露するシーンで『そんな気持ちを抱えていたなんて…』という表情を浮かべているのがすごくいい。
さらに今回の作品のスパイスになっていたのが、三宅優と青山田さん、安西さん!
毎公演繰り広げられた三宅優劇場!
一気に三宅優ワールドに引き込まれて、全て持って行ってしまう感じ。…三宅優の良さを語る語彙をまだ持ってない気がする。三宅優に追いついていない。いや〜、とにもかくにも好きです。絶対にまた会いたい!
青山田さん…!ふ、不憫すぎる〜〜!のひとこと。終始不憫。藤澤にも絵里ちゃんにもキツく当たられる。(笑)
けど、「青山田ッ♩」と呼ばれるラスト。良かった!些細なことだけど、藤澤は感謝の気持ちをちゃんと行動に表したり、人を大切にしたりするひとなんだと感じられるシーンで大好きだった。
わたしも、周りのひとの名前、できるだけたくさん呼びたいな。
そして、隠れキーマンの安西さん。常に目の前にはパソコン。もしかして?と引っかかった瞬間から、次の展開が楽しみになった。落ち着いていて品のある口調で、クールにも見えるけど、『藤澤さんって面白い人だな』とか『ちょっとでも力になれたら』とか考えを巡らせていたとしたらめちゃくちゃ人間味があって好き!
こんな風に。
いつのまにか登場人物まるっと好きになってしまっていて。すごく新鮮な気持ちばかり。
観劇のきっかけは「今江くんが主演だから」だけど、こんなにも好きになれる作品に出会えて幸せだ。
そしてその作品に、大好きな人が関わっているというのは、本当に素敵なご縁のおかげで、それを観劇できたことも…
って。
いくつもいくつも、奇跡とか幸せが重なっている。
テンポ良すぎる掛け合いも、笑いが絶えないのにメッセージ性があるところも…ひとりひとりのキャラクターも!ほんとによかったなあ。
振り返って、何度も何度も噛み締めていると、いろんな気持ちがどんどん生まれる。それが嬉しく楽しくもあるけれど、最初に今江くんが台詞を発したときの「今江くんじゃない…!」って感覚を忘れたくない。
嘘をついているときのわざとらしく甘い声で饒舌になるのも、必死で横暴な口ぶりになるのも、ほんとはゲームだけじゃなくて周りの人を根っこから大切にしていて小さな変化にも気付くことができて優しく穏やかに笑う藤澤。
いろんな顔を見せるたびにドキドキした気持ち、忘れないよ。
千穐楽のカーテンコール、涙をぐっとこらえて目に力を入れた今江くんの表情が目に焼き付いている。スタンディングオベーションに、「おぉっ、すげぇ…!」と驚いていた顔も。
「僕はやっぱりいちばん出来なくて、でも佐野さんと…出演者さんスタッフさん、来てくださってる方々のおかげで」
「僕はほんまに、幸せです!これからも舞台に立ち続けたいと思います!」
あーでもないこーでもないと、人知れず努力したんだろうな。だからこそ、「できない」って言葉が出てきたんじゃないかな。
目の前のことに一生懸命だからこそ、感じられた気持ちだと思う。その反面、どんなときも「めっちゃ楽しむ!」と言ってくれていた今江くんの凄さを思い知らされた。
誰にも譲れない「好き」があるひとならきっとみんな共感できる作品だった。
主演の今江くん自身が「好き」を貫ける人で、そのエネルギーを知っていることもすごく大きかったんじゃないかな、なんて思う。
この作品を通して、今江くんの才能を見た。
目の前のことに全力で、難しいことや大変なことも楽しむ気持ちで頑張れること。
どこにいたって愛されちゃうこと。
そこから生まれる空気感。
ぐんぐん成長していく。
どんどん好きになる!
全部がきっと才能で魅力なんだよなぁ。
今江くんを好きになってこんな素敵な世界に連れて行ってもらえたことも、今江くんが今江くんらしさを生かしきれたことも。
幸せをいくつも数えきれないぐらいに貰えた。
これから、どれだけ素敵になっていくんだろう?って、わくわくも止まらない。
何かに夢中になれるって、幸せだ。
その幸せを教えてくれた今江くん。
コンサートも、センターに立つ人だけが魅力的なら成り立つってもんじゃないと思う。
演出上、誰かを引き立てるとかそういうのってあるけど、一人ひとりどこに立っていてもステージをつくりあげるために必要な存在で。
今江くんは、どこに立っていても全力を尽くせる人。だからこそ。
「主演だからこの作品が好き」なのとは、ちょっと違う。"真ん中に立っている"ことよりも今江くんが今江くんらしくパフォーマンスできる場所が好きってことを改めて感じることができた。
2019年の終わり、今江くんが連れてきてくれた世界は何よりも輝いていたよ!
魅了は解けないまま、新年を迎えることになりそうだけど、そんな時間ごと大切にしたい。